Classiques japonais avec furigana
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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
Lisez 手仕事の日本 (てしごとのにほん) de 柳 宗悦 (やなぎむねよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 621 caractères · 235 écrans
と呼ぶ鉄瓶が一番特色を示しているでありましょう。銅の下端が広がっている形なので「端広」と呼んだのではないでしょうか。把手も太くて握りよく、珍らしい形で他の地方では余り見かけません。これを砲金でも作ります。また吉原五徳や灰均などの美しいのを真鍮で様々に作ります。音のよい鈴も客を待ちます。探しますと様々なものが現れます。山形の町には鍛冶屋も多く、鉄製のよい自在鉤を作るのを見かけるでしょう。
町からそう遠くない所に、平清水の窯場を訪ねましょう。白釉を用いた雑器に、見るべきものを焼きます。便器にも非常に自由に大まかな絵附をします。しかしこれはおそらく瀬戸の風を伝えたものでありましょう。窯場としては県下第一の大きなものであります。
山形市の近くに天童と呼ぶ小さな静な温泉町があります。ここは将棋の駒を作るのに忙しい所であります。吾々が玩ぶ駒の大部分はこの小さな町から出るといわれます。まだ六つ七つの小さい子供までが、とても巧みにまたすばやくあの文字を漆で手書する様は、見る者の興味をそそります。反復は驚くべき技の母なのを感じないわけにゆきません。度々見るものなのでかえって気附きませんが、駒の文字は王将から歩に至るまで、特別な書体を現し、よくもここまで模様のような形に納めたものと感心さされます。