Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こきょう
故郷
Lisez 故郷 (こきょう) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 843 caractères · 22 écrans
二十七日、という事にきまった。その日は、十月二十日だった。
それから一週間、妻は仕度にてんてこ舞いの様子であった。妻の里から妹が手伝いに来た。どうしても、あたらしく買わなければならぬものも色々あった。私は、ほとんど破産しかけた。園子だけは、何も知らずに、家中をヨチヨチ歩きまわっていた。
二十七日十九時、上野発急行列車。満員だった。私たちは原町まで、五時間ほど立ったままだった。
ハハイヨイヨワルシ」ダザイイツコクモハヤクオイデマツ」ナカバタ
北さんは、そんな電報を私に見せた。一足さきに故郷へ帰っていた中畑さんから、けさ北さんの許に来た電報である。
翌朝八時、青森に着き、すぐに奥羽線に乗りかえ、川部という駅でまた五所川原行の汽車に乗りかえて、もうその辺から列車の両側は林檎畑。ことしは林檎も豊作のようである。
「まあ、綺麗。」妻は睡眠不足の少し充血した眼を見張った。「いちど、林檎のみのっているところを、見たいと思っていました。」
手を伸ばせば取れるほど真近かなところに林檎は赤く光っていた。
十一時頃、五所川原駅に着いた。中畑さんの娘さんが迎えに来ていた。