Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

けいごろん

敬語論

坂口 安吾

Lisez 敬語論 (けいごろん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 289 caractères · 11 écrans

Aozora Bunko

誰が言葉を変えよと命令したわけでもない。一朝生活が変るや、瞬時にして言葉は変っているのである。

奇怪な敬語や何やら横行し、日本の言葉が民主的でないと云うなら、日本人の生活がまだ民主的でないというシルシにすぎないものだ。

敬語廃止運動が起るとすれば、新生活とか生活改善運動の一部として行われる以外に意味はない。全日本人の言葉を法則を定めて統一しようとするのはムリであるが、あるキッカケを与えて自然の変化をうながし待つことは不自然ではない。

先ず、新聞をひらいてみたまえ。ある人を氏とよび、さんとよび、君とよび、犯罪者はよびすてゞはないか。

個人が勝手に用いているザアマスだの敬語などは、銘々勝手で、罪のないものであるが、こうして一つの新聞的表現を法則化して押しつけてくる新聞語などは、もっと厳しく批判する必要がある。

オエラ方も犯罪者も戦犯も、みんな一様に氏とよんだら、どうだ。

新聞の任務が純粋に報道にとゞまるだけならともかく、多少とも啓蒙的役割を帯び、又、それを自覚しているとすれば、自分の在り方に、もっと自覚的でなければならぬ。そして新聞用語というものに対しても、組織的な研究機関があって、その選定に深い考慮を払い、又、世間の批判に耳を傾けて善処すべきであろうと思う。