Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぶんかさい

文化祭

坂口 安吾

Lisez 文化祭 (ぶんかさい) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 978 caractères · 28 écrans

Aozora Bunko

「アッハッハ。歌手は二等。バンドは三等。これは芸術の格だね。では、失礼」

田沼も歌手であった。彼はヤツ子を護衛するようにして二等車に乗りこんだ。バンド組の五名はそろって素寒貧、指をくわえて見送る以外に手がなかったのである。

小さな駅に降りて、そこから、またバスに乗らなければならない。

「駅に出迎えもでていないのね」

と、またヤツ子がイヤミを云った。重々もっともなイヤミではある。だから谷は一そう無念だ。

「バスには二等がないそうで、どうも、相すみません」

腹立ちまぎれに、つい口をすべらしてしまったから、ヤツ子が顔色を変えた。自分だけ乗るつもりでタクシーを探したが、そんな気のきいた物があるような駅ではない。しかし、胸がおさまらないから、

「私は歩いて行きます。どうぞ、お先に」

「無理ですよ。三里もあるそうですから」

「いいえ、歩きます」

「こまるなア。じゃア、ボクも一しょに。キミたち、先に行ってくれたまえ。ボクたち、何か乗物さがして、追いつくから。歌手は真打だ。バンドが先にやってるうちに、静々とのりこむからね」

「よせやい。ほかに乗物はありやしないよ」

「モシ、モシ。