Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
Lisez 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 012 caractères · 245 écrans
――それがこんどの盛遠追捕の場合にも、新しい火だねを見つけていぶり出したというだけに過ぎないのだ。
が。清盛は痛感する。あらためて、考えてみる必要にも迫られている。
――なぜといえば、昇殿問題の裏側には、ここにいる時信も、裏面に関係があった人だということを、ごく最近、父忠盛から、あらためて、打ち明けられていたからである。
時信も、そうだとすれば、禍は、姫の時子にも滋子にも、かたちをかえて、因果しているものといえよう。――清盛には、自分の生い立ちにかえりみて、充分に、うなずける。
――思えば、ばかなはなしだ。奇怪きわまる曲事だ。ついに、父忠盛の生涯は、そんなものに、葬り去られてしまうのか。一体、昇殿問題とは、どういうことなのか。真の禍因は、何なのか。
かれのつねにもつ懐疑でもある。
以下、余り旧事に属するが、略述しておくのも、むだではあるまい。
三十三間堂の建立は、鳥羽上皇の御願によるもの。一千一体の仏像をすえおかれ、供養をかねた落成式は、天承元年三月十三日の都じゅうをわきたたせた盛事であった。
その功もあって、平ノ忠盛には、給田を増され、特に昇殿の資格もゆるされた。