Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

Lisez 新・平家物語 (しん・へいけものがたり) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 123 012 caractères · 245 écrans

Aozora Bunko

経盛は、勉強家である。たいがいな場合、われ関せずと、机にむかって、書を読んでいる。

その弟も、清盛も、早くから、勧学院の学生であったが、しかし清盛は、いつか通学をやめていた。――すこしは、学問もやれよ。と父からたまには戒告をうけるが、いまの世情を見ても、家庭をながめても、ばかばかしくて、孔子の書物などは真にうけられなかった。父の懶惰をまねて、弟の机のわきにふん反り返り、加茂競馬のうわさとか、近所の女のはなしなど持ちかけた。弟が耳をかさないと、天井をにらまえながら、鼻の穴などほじくっている。また、ときには、裏の的場へ飛び出して、にわかに、弓を引いてみたり、不意に、厩の馬にむちを加え、大汗かいて帰って来たり――といったふうで、とかくかれには、規矩がない。

母も、変り者。父も変り者。ひとり次男の経盛が、やや真面目そうではあった。けれど、かんじんな総領息子の清盛がまた、このとおり、どこか毛いろ違いにできている。困った家族だと、感傷になれば、限りもなく厄介な人間同士の寄り合いだった。とはいえ、それらの個性個性をも引っくるめての、伊勢平氏という一つの「家」