Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Lisez 新宝島 (しんたからじま) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 590 caractères · 197 écrans

Aozora Bunko

「ねえ君、こいつも連れてってやろうよ。こんなになついているのを、残しておくのはかわいそうだよ。それに、こいつだって、海賊船なんかにいるよりは、僕たちのお供がしたいんだよ。ホラね、こんなに体をすりつけて来るじゃないか」

これには一郎君も哲雄君もすぐ賛成しました。淋しい異境の空で、たとえ犬一匹でも、なかまの多いのは心丈夫というものです。

「じゃ、僕が一番のりだよ」

勇敢な一郎君が、ボートの綱を出来るだけ引きよせて、手すりにしっかりしばりつけ、ヒラリと身をおどらすと、その綱をつたって、スルスルとおりて行きました。学校の鉄棒できたえた腕前です。

次には哲雄君、それから、保君がさし出す犬を、下の二人が苦心をして受取り、最後に、保君が、例のえたいのしれぬ白い袋を、首にくくりつけて、珍妙な恰好ですべり落ちて来ました。

「じゃ、いいね、綱を切るよ」

一郎君は小声で言って、ポケットから愛用のジャック・ナイフを取出すと、それでボートの索綱をプッツリと切断しました。

こうして、三人はとうとう目的を達したのです。でも、ボートに乗りうつっただけでは、まだ安心は出来ません。船をはなれない中に、どんなことで海賊共に見つからぬとも限りませんし、たとえ無事に逃げだすことが出来たとしても、港までは相当の距離があるのです。