Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いちかわくめはち

新編 近代美人伝 (下)

長谷川 時雨

Lisez 新編 近代美人伝 (下) (いちかわくめはち) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 138 172 caractères · 277 écrans

Aozora Bunko

、第3水準1-87-62)さまは急いでお帰りになりましたの。だから残念でしたわ。」

語る人のあでやかな笑顔。それよりも前に、わたしはかなり重く信用してよい人から、こういうふうにも聞いていた。

白蓮さんは伝右衛門氏のことを、此方が、此方がといわれるので、何となく御主人へ対して気の毒な気がして返事がしにくかった。それに、あの人の歌は、どこまでが芸術で、どこまでが生活なのか――あの生活が嫌なのだとはどうしても思われない。

手紙のことといい、武子さんの話の断片といい、この歌の評といい、突然なので、知らない読者には解しかねるであろうが、この間には、例の白蓮女史失踪事件があり、彼女の生活の豪華であったことが、知らぬものもないというほどであり、和歌集『踏絵』を出してから、その物語りめく美姫の情炎に、世人は魅せられていたからだ。

この結婚は、無理だというのが公評になっていた。作品を通して眺めた夫人は、キリスト教徒のためされた、踏絵や、火刑よりも苦しい炮烙の刑にいる。けれど試す人は、それほど惨虐な心を抱いているのではない。それどころか、宝として確かりと握っていたのだとも思われる。