Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まさことまき

方子と末起

小栗 虫太郎

Lisez 方子と末起 (まさことまき) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 517 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

肉身が、憎み合ったらそりゃひどいというけれども、なんで、二人のあいだにそんな事実があろう※(感嘆符疑問符、1-8-78) 自分への、家庭での愛を二分していた二人だけにいっそう悲しいことだった。

しかし、末起には覗き込もうにも、暈やっとした大人の世界である。

やがて、末起にも訪れるものが来た。童女期から、大人へ移ろうとする境界に立って、郷愁のような遣る瀬なさ、あまい昏惑のなかでも、末起はときめくようなこともない。

春の曙光は、お祖母さまのことで暗く色づけられていた。童心は、やがて淡くなり、薄れるように去るだろう……。しかし、お祖母さまのことだけは、永遠に残るにちがいない……。そうして、末起は病む薔薇のように、思春期を暗い心で漂っていた。

ところが、それから四、五ヶ月経ったころふと、祖母の眼に異様なものを発見したのである。

それは、瞬きをときどき止めることで、精いっぱいに、※(「目+爭」、第3水準1-88-85)らきながら瞬くまいとする努力は、必死に末起の注意をひき、認めてもらおうとするらしい。

その表出は、祖母にあらわれた、たった一つのものであった。