Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ひめくり
日めくり
壺井 栄
Lisez 日めくり (ひめくり) de 壺井 栄 (つぼいさかえ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 884 caractères · 34 écrans
九百円ほどとられましたがね。ひろみ、ぷんぷんしてるんですよ」
「でも、よくお金があったわね」
「サラリーもらった、翌日でしたからね。でなかったら、そんな無茶しませんよ。でも、その翌日が大変でしたね。折悪しく日曜なんですね。二日酔で頭ががんがんしてるのを、無理やりたたき起されましてね。さ、出かけるのよ。昨日父ちゃんが無駄づかいしただけ、今日は私がつかうのよ。――デパートのお供ですよ。坊や抱かされて、六階から地下まで、ぐるぐるぐるぐると歩いて、三百円の鍋一つ買って帰ったんですよ。まいったな。これが女の無駄づかいか。哀れなもんだなって冷かしたら、彼女、にやにやしながら、はい! ってぼくの前に包み紙を投げてよこすんですよ。あけてみたら、二千円のセーターなんです」
山形はからからと笑い、
「ひろみにしちゃあ大出来でしょう」とうれしそうにつけ加えた。まだ子供も一人の時なら、彼がさかんにのんでいた頃である。その子供の生れる前には、ひろみをつれてバーめぐりをした話なども聞かされたことがある。酒がのめなくなった今、山形にとっては、こんなこともなつかしい思い出なのだろう。