Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ひびのパン

日日の麺麭

小山 清

Lisez 日日の麺麭 (ひびのパン) de 小山 清 (こやまきよし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 039 caractères · 11 écrans

Aozora Bunko

末吉は屋台のおでん屋である。ことし四十五になる。大柄で躯つきもがっしりしている。生れつき丈夫な方で、これまであまり病気などしたことはない。しんが丈夫なのであろう。それほど労働で鍛えたという躯でもないが、屋台車をひく分にはさわりはなかった。それでもこの頃は、あまり無理は出来ないと自分でも用心している。

郊外のM町に住むようになってから一年ほどになる。おでん屋をはじめたのも、ここに移ってきてからである。それまでは、川のある下町の方に住んでいた。そこには五年ばかりいた。はじめて所帯を持ったのもそこであった。また、五年連添った女房に先立たれたのもそこであった。女房に先立たれて間もなく、二人の間に出来た三つになる娘を連れてM町にきた。

所帯を持った時、末吉は日雇労務者であった。おしげは末吉が常連であった酒場の雇女であった。通っているうちに、二人は互いに親しみを感ずるようになった。おしげはまだそれほど家業の水に染まってはいなかった。世話する人があって、二人は一緒になった。おしげは末吉より十三年下であった。二人ともに遅れてはいたが、はじめて所帯を持つ身の上であった。