Classiques japonais avec furigana
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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
Lisez 日本婦道記 (にほんふどうき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 885 caractères · 27 écrans
、思うとおりずばずばと云うので賑やかなこともいっそうだった。
いちばん騒がしい女房たちとは別に、年頃の娘だけ十人ばかり集る仲間があった。ここでも蓆を編みながら、女房たちほどうちつけにではないが、許婚のこと兄弟のこと父のことなど、つつましさのなかに娘らしい憧れや夢をまじえて語り合っていた。あきつはそのなかまの端のほうで、いつも黙って仕事をしている三人の娘のひとりだった、この三人は性質のきわめて温順なうえに、境遇や身の上のよく似た娘たちで、十七歳になる花世はついさきごろ母に死なれていたし、十八歳のしんは小さい弟妹が多く、ひじょうに貧しい暮しをしている、そしてあきつ自身は孤児であった。母には幼ない頃に死別し、父は四年まえ、あきつが十六の年に病気で亡くなった、亡くなるまえに――たとえ足軽でもさむらいの端くれだ、戦場で討死をするなら本望だが、病気で死ぬとはいかにもくちおしい、せめておまえが男だったら、おれの代りに御奉公をして貰うのだが。そう云って涙をこぼしたことを、あきつは今でも忘れることができない。……父に死なれてからは、遠縁に当る太田助七郎という、やはり「御手の者」