Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.

N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 6 910 caractères · 14 écrans

Aozora Bunko

一月五日

それで出かける。さし入れだけした。かえりに林町へゆき、途中,80で水牛の印をつくる。

寿江ひとり。おみやさん。いろいろ音楽をきく。テムパニーが出征しそうだと云って悄気ている。マラーの作品がやれるかやれないかと気をもんでいる由(新響)

夜三吾さん、ヴァイオリンをかえしに来た。彼の楽器はくらべて見ると全く胴がふくらんでいる。ふくらみすぎている。ダンスホールが閉まると、楽士があまってどうなることかと云っている。石井漠この間のトリオの放送をやめた由。ほめてくれるのは首のつながること故結構だと云った。

一月五日(水曜)

テーブルのところで新聞をひろげたら、岡田嘉子若き愛人杉本良吉と北樺太にて行方不明と出ている。国境守備警官慰問に出かけ、そのかえりに行方不明になった由。

白揚社へ本を買いに出かける。よく晴れて、さむい風が吹いて、日が照っている。白い雪の上にあるそういう空と日光とを思い出した。実にまざまざと。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)のマローズの午後。林の間の雪の上にさしている斜光。早い夕暮。夜。芝居。橇の馬の音など。そして凍死の可能をも。深い感想をもって歩いた。