Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にっき
日記
宮本 百合子
Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 193 caractères · 131 écrans
十月十日
途中、商科大学附近の建物を爆破するので、九段の中途で電車立ち往生。わきにやけ出されの女、ナーバスになって居て、こわがり此処に居て大丈夫でしょうか、としきりにきく。皆さんが居なさるから大丈夫でしょうが、と自分につぶやいて居る。今度の火事のとき自分の頭で考えず、皆さんの行く方居る方をばかりたよって何人殺されたかと、人間の集団をたのむ心を恐ろしく感じた。又わきに一かたまりの中老人、口をきわめて、社会主義を罵倒し、甘粕の行為を賞めたたえて居る。中の一人が、手帳を出し、節をつけて文句を繰返し繰返し読んでは二三字ずつ、何だか「一度肉体死するや霊魂は、々々」と文章らしいものを綴って居る。鉛筆をなめなめ。冒頭に、霊魂、滅と云い不滅と云い皆痴人の妄語なりとか書いてあった。枯れたような脳髄にぼんやり反映する生死の問題!
十月十日(水曜)
朝おそく起き、午後野上さんのところへ行く。丁度『読売』の記者が来、野枝さんのことについて尋いて行ったばかり涙をこぼしたので、と疲れたふけた顔をして居られた。一日には、野上氏まだ日光で、彌生子氏は子供をつれ、渡辺町の公園に逃げ、三日に上野の山に火がついた時には、小石川まで逃げた由。