Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 193 caractères · 131 écrans

Aozora Bunko

六月四日

子供のよみものには上々ならん。

午後、丸善にゆき、Aのホワイトシャツ、一つ、自分のスリッパー一足、あと本を見、夕、Miss Wells のところ、夜、「江戸から東京へ」。を一寸よむ。なかなか面白い。話のたねになる。林町の母上などのよろこばれそうなものだ。

六月四日(月曜)晴

A、啓明会で買った本が此方に大部たまり、若し火事でもあると困ると大学に運ぶ。

今日から、宮原氏を通してたのまれた、新聞への小説に着手、去年十一月頃始めて中止したスーラーブの伝説、「ふるき小画」と云う題。頭がしまりうれし。いろいろ書きかたを考えて居るうち、自分もやっと、伝説的に書くか、主人公の心理描写を主として、現実的に書くか、と云うようなことを考えられるようになったことだと、感じる。先「日は輝けり」を書いた時分の無茶を考えると驚く。作の態度にも不純なところがあったに驚く。ひどく云えば、無茶で不純で、傍の見る目もおそろしい、と思われたのも無理なし。

野上さんから、先日の手紙に対し、実に親切な、返事を送られた。うれし。うれし。実に、母などに知られない理解がある。実に彼女を友人に持つことの出来たありがたさ。