Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わせだかぐらざか
早稲田神楽坂
加能 作次郎
Lisez 早稲田神楽坂 (わせだかぐらざか) de 加能 作次郎 (かのうさくじろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 407 caractères · 46 écrans
見るもじじむさい胡魔塩に化してしまった。
『随分お白いのがふえましたね』
『ううむ、この頃急に白くなっちゃった。まだそんな年でもないんだけれど……』
『矢張り白髪のたちなんですね、よくこういうお方がありますよ』
『何だか知らないが、実際悲観してしまうね』
大分以前、まだそこの主人が職人達と同様に鋏を持っていた頃、ある日私の髪を刈り込んでいる時、二人はそんな会話を取りかわした。見ると併しそういう主人自身の頭も、いつかしらその頂辺が薄く円くはげているのだった。
『君も随分変ったね』
私はもう少しでそういおうとした。主人も今はもう五十に間もない年頃で、むしろ背の低い、まる/\と肥えた、極く鷹揚な、見た眼にも温良そうな男であるが……変ったのはかれや私の頭髪ばかりではない、それの店の内部も外観も、殆ど昔のおもかげを止めない位に変ってしまった。何時どこが何うなったということはいえないが、何度か普請をやり直して、外観もよくなったと同時に、内部もずっと広くなり綺麗にもなり、すべての設備も段々とよくなった。散髪料にしても、二十銭か二十五銭位であったのが、今はその三倍にも四倍にもなった。