Classiques japonais avec furigana
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きょうもんろんぎもん
明六雑誌(下)〔全3冊〕
柏原 孝章
Lisez 明六雑誌(下)〔全3冊〕 (きょうもんろんぎもん) de 柏原 孝章 (かしわばらたかあき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 492 caractères · 14 écrans
教門論疑問
○教門論疑問 第一
○教門論疑問 第一
余このごろ西先生の教門論を読に、その文真切、その義奥妙、反復数回発明するところ少々ならず。しかして窃おもう、その立論の旨おおいに古説と同じからざるあるをもって、看者胸中の先入を一洗するにあらずんば、おそらくはその真意の向うところを認めざらんことを。よりて、余いま固陋を省ず、その了解し難きゆえんの意を摂録し、あえて先生に質す。もし先生の垂教を忝せば、あに ただ不佞の幸のみならんや。
およそ政を行い教を布く、まず信を人に得るにあり。信ぜられてしかるのちに令行れ、教立つ。いまだ信ぜられずんば、令して行れず、戒め守られざるなり。これを信ぜしむるの道同じからずといえども、人をして疑わしめざるに至ては、すなわち一なり。それすでに疑わざるに及んでは、水火をも踏ましむべく、木石をも拝せしむべし。けだし信の難きにあらず、これを信ぜしむるを難しとす。すなわち徳をもって信を得る者あり、術をもって信を売る者あり、人のこれを信ずるや、いまだかつて知らずして信ずる者あらず。それこれを信ずるのはじめ、目これを見、耳これを聞、心これを察し、その信ずべきを知て、しかるのちはじめて疑わざるに至る。