Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lisez 星女郎 (ほしじょろう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 52 344 caractères · 104 écrans
谷へ出た松の枝に、まるで、一軒家の背戸のその二人を睨むよう、濶と眼をいて、紫の緒で、真面に引掛っていたのです。……
お先達、私はどうしたら可いでしょう。」
と溜息を一度に吐く――
「ふう、」
と一時に返事をして、ややあって、
「鬼神に横道はござらんな。」
と山伏も目を瞬いた。
で、そのまま誓を立てさせては、今時誰も通らぬ山路、半日はよし、一日はよし、三日と経たぬに、飢もしよう、渇きもしよう、炎天に曝されよう。が、旅人があって、幸に通るとすると、それは直ちに犠牲になる。自分はよくても、身代りを人にさせる道でない。
心を山伏に語ると、先達も拳を握って、不束ながら身命に賭けて諸共にその美女を説いて、悪き心を飜えさせよう。いざうれ、と清水を浴びる。境も嗽手水して、明王の前に額着いて、やがて、相並んで、日を正射に、白い、眩い、峠を望んで進んだ。
雲から吐出されたもののように、坂に突伏した旅人が一人。
ああ、犠牲は代った。
扶け起こすと、心なき旅人かな。朝がけに禁制の峠を越したのであった。峰では何事もなかったが、坂で、躓いて転んだはずみに、あれと喚く。膝から股へ真白な通草のよう、さくり切れたは、俗に鎌鼬が抓けたと言う。