Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じげんばくだんきたん

時限爆弾奇譚

海野 十三

Lisez 時限爆弾奇譚 (じげんばくだんきたん) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 934 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

この一見ばかばかしき騒ぎは、新聞読者の余りにも周章てん坊たるを証明するわけでもあるが、しかし左記の十二項を読んでいくと、まあそのくらい騒ぐのも無理ならぬことのようにも考えられる。すなわち、まず第一号を読んでみると、

一、八角形ノ文字盤ヲ有シ、其ノ下二振子函アル柱時計ニシテ、文字盤の裏ニ赤キ「チョーク」ニテ3036ノ数字ヲ記シアルモノ。

とある。

冗談じゃない。この説明にあるような柱時計は、すぐ一目で特異性を看破し得らるるような、どこにもここにもあるという物品ではないというわけではなく、そこら中、どこにも至るところにぶら下っているだろうところの柱時計を指している――いや、ややこしいものの云い方である。簡単にいうと、それは極めて普通の古い柱時計を指しているのであるから、さてこそ上は財閥の巨頭から、下は泥坊市の手下までが、あわてくさって、椅子とともに転がった次第である。

後日の調べによると、その日のうちに、租界の中だけでも、三千百四の柱時計がめちゃくちゃに解体されたそうで、そのほか黄浦江の中へ投げこまれたものが六百何十とやらにのぼったという。まことに人騒がせなことをやったものである。