Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばんしゅう
晩秋
山本 周五郎
Lisez 晩秋 (ばんしゅう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 792 caractères · 23 écrans
「然し、然し、果してこれが過誤だったでしょうか」
「苛斂誅求は政治の最悪なるものだ、その一つだけでも責任の価はきわめて大きい、これだけでも進藤主計の罪は死に当るだろう、そしてこれは、……これは初めから覚悟していたことなのだ、今日あることは……」
そこで言葉が切れた、少しまえから風が出たとみえ、庭の櫟林がひょうひょうと枝を鳴らしている、それは夜の暗さとはげしい寒気を思わせ、聞く者の膚を粟立たせるような響きをもっていた。
「ただ残念なことは」と、暫くして主計が続けた、「……家中から幾人か犠牲者を出したことだ、やむを得ないことだったが、中には惜しい者、互いに心をうちあけてみたい者も少なくなかった。これは老人の愚痴になるけれども、そういう者と心から語ることもできず、黙って死んで貰わなければならないという気持は、この気持だけはかなり堪えがたいものだったよ」
おそらく鈴木主馬であろう、声を殺して咽びあげるのが聞えてきた。……それからさらにどのような会話が交わされたか、都留にはもう聞くことはできなかった。主計の言葉からうけた感動は余りに大きく、その委細を理解するよりもまずうちのめされた。