Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あらしのなか
暴風雨の中
山本 周五郎
Lisez 暴風雨の中 (あらしのなか) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 339 caractères · 30 écrans
ことまでした」
「そのとおりだ、おめえはよく知ってる、よく調べが届いたもんだ」三之助が云った、「しかしおめえは知っちゃあいねえ、おめえにはなんにもわかりやしねえよ」
「なにがわからねえっていうんだ、なにがだ」
「おめえにゃあ縁のねえことさ」三之助は頭を壁へ凭せかけた、「暢気にそんな口書をとるより、此処からぬけだす算段をしたらどうだ、土台の穴も大きくなるばかりだし、もうじき水が二階へつきそうだぜ、親方」
「おれがなにを知らねえってんだ、云ってみろ、おれになにがわからねえってんだ」
三之助は黙っていた。眼をつむって、じっと暴風雨の音に聞きいるようすだった。凭れている壁から後頭へ、じかにいろいろな物音が伝わってくる。階下の土台のあたりの、ごぼごぼと鳴るあの音は、今ではもうべつの、もっと大きな響きになっていた。家の柱は絶えずぶるぶると震え、流れて来る物が当るたびに、家ぜんたいがみじめに揺れた。
「おれのおふくろは泥棒だと云われた」三之助が独り言のように云った、「いつも佃煮を売りにゆく顧客さきで、握り飯を五つ盗んだからだ、鉄砲洲の質屋が近火に遭って、手伝いに来た出入りの者たちに炊出しをした、酒肴、握り飯や煮〆がずらっと並んでた、誰でも取って喰べ放題、飲み放題だった、……おふくろはもちろん手伝いにいったわけじゃあねえ、佃煮を