Classiques japonais avec furigana
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きぼりウソをつくったとき
木彫ウソを作った時
高村 光太郎
Lisez 木彫ウソを作った時 (きぼりウソをつくったとき) de 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 2 464 caractères · 5 écrans
(その後、家雀の群を友達にさせてからこのウソの声がすっかり荒されてしまって、しまいにはチャア、チャアとばかり鳴くようになった。)ひとりで窓ぎわの籠の中でそうやって静かに鳴いている時の彼の姿勢は、ますます背をまっすぐに立て、胸を高く張り、頭だけを静かに水平に動かし、片足でとまり木にとまり、片方の足はちぢめて腹の羽毛の中へ入れてしまう。ウソの面相は、雀や文鳥のように嘴の尖って三角に突き出た方でなく、むしろ鷹のように嘴が割合に小さく強く引きしまって尖端が鍵に曲り、眼も文鳥のように平らに横に附かず、鷹のように前方に強い角度を持って附いている。眼の上の眉のひさしがやや眼にのしかかり気味でそれが眼に陰影を与える。眼と嘴と額との国境のような凹んだ三角地帯に、剛い毛に半ば埋れるように鼻孔がこの辺のこなしを引締めている。文鳥のような鳥は鼻孔がむしろ嘴の根元の隆起部に大きく露出していてまるで違った景観を呈している。ウソの黒頭巾の頭は角刈のようにさっと平らにそげている。これはややクマタカじみている。ここらは例のウソ替のウソそっくりである。後頭部でちょっと段がついてくびれ、それからぱっと明るく頬のふくらみが下に起る。