Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しゅにっき
朱日記
泉 鏡花
Lisez 朱日記 (しゅにっき) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 583 caractères · 28 écrans
「私が問うのに答えてな、あの宮浜はかねて記憶の可い処を、母のない児だ。――優しい人の言う事は、よくよく身に染みて覚えたと見えて、まるで口移しに諳誦をするようにここで私に告げたんだ。が、一々、ぞくぞく膚に粟が立った。けれども、その婦人の言う、謎のような事は分らん。
そりゃ分らんが、しかし詮ずるに火事がある一条だ。
(まるで嘘とも思わんが、全く事実じゃなかろう、ともかく、小使溜へ行って落着いていなさい、ちっと熱もある。)
額を撫でて見ると熱いから、そこで、あの児をそららへ遣ってよ。
さあ、気になるのは昨夜の山道の一件だ。……赤い猿、赤い旗な、赤合羽を着た黒坊主よ。」
「緋、緋の法衣を着たでござります、赤合羽ではござりません。魔、魔の人でござりますが。」とガタガタ胴震いをしながら、躾めるように言う。
「さあ、何か分らぬが、あの、雪に折れる竹のように、バシリとした声して……何と云った。
(城下を焼きに参るのじゃ。)
源助、宮浜の児を遣ったあとで、天窓を引抱えて、こう、風の音を忘れるように沈と考えると、ひょい、と火を磨るばかりに、目に赤く映ったのが、これなんだ。」