Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さくらのみのじゅくするとき

桜の実の熟する時

島崎 藤村

Lisez 桜の実の熟する時 (さくらのみのじゅくするとき) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 111 569 caractères · 222 écrans

Aozora Bunko

小父さんも肥った身体を休めているかして、帳場の方には見えない。そのとき、捨吉は学校に居る時分に暗誦しかけた短い文句を胸に浮べた。オフェリヤの歌の最初の一節だ。それを誰にも知れないように口吟んで見た。

“How should I your true Iove know

From another one?

By his cockle hat and staff,

And his sandal shoon.”

熱い草の中で息をする虫のように、そっと低い声で繰返して見たのは、この一節だけであった。彼はまだあの歌の全部を覚えてはいなかった。

「さあ――退いた、退いた」

と呼ぶ善どんを先触にして、二三人の若い手合が大きな薦包の荷を店の入口から持込んだ。大勝の連中のなかでは一番腕力のある吉どんが中心となって、太い縄を掴みながら威勢よく持込んで来た。居眠りする小僧でもその辺に腰掛けていようものなら、突飛ばされそうな勢だ。

角張った大きな荷物は、どうかすると雑貨を置並べた店の棚とすれすれに、帳場の後手にある硝子張の天井の下へと運ばれて行った。

「静岡から塗物の荷が来たナ」