Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょくぶつちしき

植物知識

牧野 富太郎

Lisez 植物知識 (しょくぶつちしき) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 784 caractères · 86 écrans

Aozora Bunko

子房には小柄があり、その下に大きな二枚の鞘苞があって花を擁している。

ハナショウブは、ふつうに水ある泥地に作ってあるが、しかし水なき畑に栽えても、能くできて花が咲く。宿根性草本で、地下茎は横臥している。茎は直立し少数の茎葉を互生し、初夏の候、頂に派手やかな大花が咲く。葉は直立せる剣状で白緑色を呈し、基部は葉鞘をもって左右に相抱き、葉面の中央には隆起せる葉脈が現れている。花が了わると果実ができ、熟してそれが開裂すると、中の褐色種子が出る。

ハナショウブとは花の咲くショウブの意で、そしてその葉の大きさは、ちょうどショウブと同じくらいである。ところが元来、菖蒲と言う中国名、すなわち漢名は、実はしょせんショウブそのものではなく、ショウブは白菖と書かねば正しくない。そして菖蒲と書けば、本当はセキショウのことになる。このセキショウはショウブ属(Acorus)のものではあれど、ずっと小形な草で溪間に生じている常緑の宿根草であって、冬に葉のないショウブとはだいぶ異なっている。

この水に生えていて端午の節句に用うるショウブは、昔はこれをアヤメといった。そして根が長いので、これを採るのを「アヤメ引く」