Classiques japonais avec furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lisez 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 159 974 caractères · 317 écrans
路地は頭を横にしなければ通れないくらいで、立派を尽しましたものでございます。又勇みは神田にありまして皆腕力があります、ワン力と云うから犬の力かと存じますとそうではない、腕に力のあるものだそうでございます。腕を突張(つッぱ)り己(おれ)は強いと云う者が、開けない野蛮の世の中には流行(はやり)ましたもので、神田の十二人の勇(いさみ)は皆十二支を其の名前に付けて十二支の刺青(ほりもの)をいたしました。大工の卯太郎(うたろう)が兎(うさぎ)の刺青を刺(ほ)れば牛右衞門(うしえもん)は牛を刺り、寅右衞門(とらえもん)は虎を刺り、皆紅差(べにざ)しの錦絵(にしきえ)のような刺青を刺り、亥太郎は猪の刺青を刺りましたが、此の亥太郎は十二人の中(うち)でも一番強く、今考えて見れば馬鹿々々しい訳ですが、実に強い男で「これは亥太郎には出来まい」と云うと腹を立(たっ)て、「何でも出来なくって」と云い、人が蛇や虫を出して、「これが食えるか」と云うと「食えなくって」と云って直ぐに食い、「亥太郎幾ら強くってもこれは食えめえ」と云うと「食えなくって」と云いながら小室焼(こむろやき)の茶碗や皿などをぱり/\/\と食って仕舞い、気違いのようです。