Classiques japonais avec furigana
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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
Lisez 業平文治漂流奇談 (なりひらぶんじひょうりゅうきだん) de 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 159 974 caractères · 317 écrans
丁度日の暮方(くれがた)、北割下水へ通り掛りますと、向うの岸が黒山のような人立で、剣客者(けんかくしゃ)の内弟子らしい、袴(はかま)をたくしあげ稽古着(けいこぎ)を着て、泡雪(あわゆき)の杓子(しゃくし)を見た様な頭をした者が、大勢で弱い町人を捕(つかま)えて打ち打擲致し、割下水の中へ打込(ぶちこ)んで、踏んだり蹴たりします。彼(か)の町人は口惜(くや)しいから、
町「殺せ、さア殺して仕舞えあゝ口惜しい」
と泣声も絶え/″\になりましたが、遠くに立って居ります者も、相手が侍で屋敷の前でございますから、逡巡(あとずさ)りをして唯騒いでいるのみでございます。
「何(なん)でございます」
「何ですか分りませんが、向うは大伴蟠龍軒(おおともばんりゅうけん)と云う剣客者だそうでございます、其の内弟子が町人体(ちょうにんてい)の者を捕まえて打ち打擲しますが、余程悪いことをしたのでしょう」
「もし彼(あれ)は何(なん)でございます」
「泥坊で縁の下に隠れていたのだそうです」
「縁の下から刀と槍(やり)が出たそうです」
「へー剣術遣(つか)いの家(うち)へ泥坊が入った