Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 078 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

――いかがでしたか。

甲斐はめがおでそうたずねた。安芸はそれに答えるように、ゆっくりと二度、頷いてみせた。まもなく柴田外記が戻って来、次に古内志摩が呼ばれた。甲斐が呼ばれたのは志摩のあとだったが、審問は簡単に済み、四半刻ほどすると表て座敷へさがった。そこでまた安芸が呼ばれたのであるが、安芸は立ってゆくまえに、甲斐から外記、外記から志摩へと、順に顔を見ていった。火を発するような視線で、口はかたくひきむすばれ、その顔にはもう疲労のかげもなく、精悍な決意があふれていた。

「柴田どの古内どの、ひと言うちあけましょう」と安芸は力のこもった低い声で云った、「私は故人の茂庭周防と、ここにいる船岡との協力で、一ノ関の陰謀とたたかって来た、どうたたかって来たかは話すにも及ぶまいが、敵は一ノ関だけではなかった、まことの敵は大老酒井侯であり、侯の目的は伊達六十万石の改易にあった」

外記は訝しそうな顔をし、志摩は驚愕の眼で甲斐を見た。甲斐は黙って、向うに安芸を待っている、申次の大井新右衛門を見やった。

「もしもこの屋敷から、生きて出ることができたら仔細を話そう」と安芸は続けた、「この真相がもれたら、家中は収拾のつかぬ騒動になり、内部から崩れ落ちたに相違ない、それをおそれてこなたたちにも内密にしていたのだ、しかし私はこの評定で酒井