Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 078 caractères · 285 écrans

Aozora Bunko

「すでに国老評定の裁決が出ている、采女どのは逼塞、七十郎は預け者と、正式に裁決が出ているのだ」

「呼びつけて詰腹を切らせるつもりだ、と云ったのは里見老ではないか」

「出頭すればだ」と十左が云った、「出頭すればその危険があると思った、そうではないか」

「かれらが詰腹を切らせるつもりだということは慥かだ」

「出頭しないという方法もある」

七十郎は唇で笑った。十左は、まあ聞け、と云った、「采女どのは所労と届けた、七十郎のことも湯治と答えてある、だから両人とも病気といって出頭を延ばすのだ、いちど裁決が出ているのだから、そうすればかれらも」

「まあ待て、それはおかしい」と七十郎は遮り、唇で微笑しながら、十左を見て首を振った、「それは矛盾する、おくれれば討手をよこす、と云ったのも里見老ではないか、そのとおりだ、延ばすことなどできはしない、仮にできたとしても、涌谷に命乞いをしているのと同様、僅かな時日を生き延びるにすぎない、それはだめだ」

「しかし、時日が経てば情勢の変る望みもあるし、死ぬことだけが侍の面目ではないぞ」

「どうしたのだ」と云って、七十郎はくすくすと笑った、「里見老にも似あわない、急に乳母のようなことを云いだすではないか」