Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

もみノきはのこった

樅ノ木は残った

山本 周五郎

Lisez 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 148 519 caractères · 296 écrans

Aozora Bunko

「では御評定役がその衝に当るとして、お考えのほどをうかがいましょう」

「その話しはよそう」

「うかがえませんか」

「云えないでしょうね」と甲斐は微笑した、「まだ問題が起こってもいないのに、起こったらどうするかと云われても返辞のしようはない、この話しはよしましょう」

小十郎は黙って、食事をつづけていた。十左は顔を硬ばらせ、不満そうな、そして訝るような眼で、甲斐の横顔をみつめた。原田どのはこんな人ではなかった、と十左は思ったようであった。

七十郎はそらとぼけた眼つきで、甲斐と十左を眺め、また、そ知らぬ態で食事をたしている小十郎や、箸をはこびながら、気遣わしそうに、ちらちらと、甲斐のようすをうかがっている鳥羽の表情を、ひそかにぬすみ見ていた。

「惜しいところで幕か」と七十郎は呟いた、「もうひと揉み揉んでもらいたいんだがな、丹三郎、酒だ、原田家の朝粥は、なまぬるいふやけたような会だったが、こうなると捨てたものではない、原田さん、ひとつこれからは政治ばなしの禁制を解こうじゃありませんか」

「私も食事にしていただきましょう」と十左が云った。

それに対して、七十郎がまたなにか云おうとしたが、堀内惣左衛門が来て、甲斐に「鳩古堂がまいっております」