Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans

Aozora Bunko

「僕は、道江さんが、どうせ馬田にねらわれているんだから、堂々とあたりまえの道を通る方がいいと思うね。」

「そうかしら。」

「まわり道なんかして、いたずらされたら、よけい世間にけちをつけられるよ。」

道江は答えないで敏子の顔を見た。敏子は、

「それもそうね。」

と、何度もうなずいた。そして、

「同じクラスの人が、あの村から一人でも学校に通っていれば、毎日道づれが出来るんだけれどねえ。……まさか、次郎さんに待ちあわしていただくわけにもいくまいし。……」

次郎はすこし顔をあからめた。が、すぐ思いついたように、

「僕、道づれは出来ないけど、見張りならやります。」

「見張りって、どうするの?」

「僕、馬田と同じクラスですから、毎日いっしょに帰ろうと思えば帰れるんです。」

「千ちゃんの方を見張るの? でも、橋から先はだめじゃない?」

「僕も橋を渡って様子を見ていればいいんでしょう。あれから村の入口までは見通しだから、大丈夫ですよ。」

「毎日そんなことが出来て? 千ちゃん、きっと変に思うでしょう。」

「そりゃあ、思うでしょう。」

「けんかになりはしない?」

「なるかも知れません。しかし、なったっていいんです。