Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じろうものがたり

次郎物語

下村 湖人

Lisez 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 178 724 caractères · 355 écrans

Aozora Bunko

」

「これまではきまっていました。毎月第一と第三の土曜でした。」

「昨日は、しかし、土曜ではなかったね。」

「ええ、昨日は特別です。」

「特別というと?」

「朝倉先生の送別会でした。」

「すると朝倉先生もむろん列席されたわけだね。」

「そうです。奥さんにも来ていただきました。」

少佐は何かひょうしぬけがしたような顔をしていた。そして例の上眼をつかって、まぶたをぱちぱちさせていたが、

「すると、べつに秘密に集まったというわけではなかったんだね。」

次郎はちょっと眼を見張ったが、すぐ、

「ええ、朝倉先生には秘密だったんです。」

答えてしまって、次郎は自分の頬に皮肉な微笑がうかぶのを覚えた。

「朝倉先生に秘密っていうと。」

「先生は送別会なんかやっちゃいけないって言われたんです。」

「ふうむ、先生が? それはなぜかね。」

「なぜだか知りません。」

次郎は少佐をにらむように見つめた。

「しかし、先生に秘密で集まったのに、先生が列席されたというのは変だね。」

「僕の父が先生を夕飯にお招きしたんです。」

「なるほど、すると、ゆうべのことは君のお父さんの計画だね。」

「僕が父にそうして貰いたいってねだったんです。