Classiques japonais avec furigana
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うたよみにあたうるしょ
歌よみに与ふる書
正岡 子規
Lisez 歌よみに与ふる書 (うたよみにあたうるしょ) de 正岡 子規 (まさおかしき) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 419 caractères · 35 écrans
八たび歌よみに与ふる書
いと笑うべき撞着に御座候。仮に姑息論者に一歩を借して古き世に使いし語をのみ用うるとして、もし王朝時代に用いし漢語だけにても十分にこれを用いなばなお和歌の変化すべき余地は多少可有之候。されど歌の詞と物語の詞とは自ら別なり、物語などにある詞にて歌には用いられぬが多きなど例の歌よみは可申候。何たる笑うべきことには候ぞや。いかなる詞にても美の意を運ぶに足るべきものは皆歌の詞と可申、これをほかにして歌の詞というものは無之候。漢語にても洋語にても文学的に用いられなば皆歌の詞と可申候。〔『日本』明治三十一年二月二十八日〕
八たび歌よみに与ふる書
悪き歌の例を前に挙げたれば善き歌の例をここに挙げ可申候。悪き歌といい善き歌というも四つや五つばかりを挙げたりとて愚意を尽すべくも候わねど、無きには勝りてんといささか列ね申候。まず『金槐和歌集』などより始め申さんか。
武士の矢並つくろふ小手の上に霰たばしる那須の篠原
という歌は万口一斉に歎賞するように聞き候えば今更取りいでていわでものことながらなお御気のつかれざることもやと存候まま一応申上候。この歌の趣味は誰しも面白しと思うべく、またかくのごとき趣向が和歌には極めて珍しきことも知らぬ者はあるまじく、またこの歌が強き歌なることも分り居り候えども、この種の句法がほとんどこの歌に限るほどの