Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

せいぎ

正義

浜尾 四郎

Lisez 正義 (せいぎ) de 浜尾 四郎 (はまおしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 21 327 caractères · 43 écrans

Aozora Bunko

そうしてその紙幣を奪うと脱兎のようにそこをとび出したのだ。

之が、森木が検事の前ではっきり云っている事実なんだ。即ち彼は、他人の財物を得んが為に、ピストルを放ってその所有者の生命を奪ったわけになる」

衣川はここまで語ると、改めて新しいシガレットに火をつけた。

清川が塑像の如くに身動きもせず、黙ったまま、ストーヴの焔を見つめて、きき入って居る。強い風が一しきり窓ガラスをばたばたといわせて通った。

「僕が此の事件の依頼を受けたのは、Mホテルの主人の友人を知って居たからだったが、僕が関係しはじめた時は事件が予審に移ってからだった。君も知って居るだろうが、予審中は事件の内容について詳しくたずねるわけにはいかない。予審判事の取調べが終ってからはじめて僕は森木国松にもあい、事件について詳しく知る事が出来たのだ。

森木は予審廷に行ってから俄然自白を飜した。そうして今日も公判廷で陳述したような事実を述べはじめたのだ。

君はあれを傍聴して居たのだから大体、話の筋は判って居るだろうけれども、はっきり僕から話して見よう。

森木の云う所に従えば、松村子爵は彼の目前で自殺をとげたのだ。