Classiques japonais avec furigana
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ぶしをえびすということのこう
武士を夷ということの考
喜田 貞吉
Lisez 武士を夷ということの考 (ぶしをえびすということのこう) de 喜田 貞吉 (きたさだきち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 17 305 caractères · 34 écrans
しかしてこれらの佐伯部が、必ずしも禁門守備の任に当るもののみにあらざることは、その播磨の佐伯部に関する『新撰姓氏録』の記事によりても察するを得べし。播磨の佐伯部はもと武尊捕虜の後と称すといえども、かつては山間に幽棲して、全く世と隔絶し、久しくその存在をすら忘れられたりきと伝うるなり。また仁徳天皇朝には、摂津猪名県の佐伯部が、天皇の愛し給いし菟餓野の鹿を射殺して献じたることあり。天皇これを恨み思おし、これを安芸に移し給う。これまた奈良朝初期に現存せる安芸国渟田の佐伯部の祖なりとあり。この渟田の佐伯部の族は、その後にもすこぶる盛んなりしものと見え、天応元年五月、正六位上佐伯部三国に外従五位下を授け、さらに延暦二年六月に、姓佐伯沼田連を賜わりしことあり。彼は当時右京に貫せしも、沼田連の姓を賜わりしことによりて、もと安芸なる渟田の佐伯部なりしことを知るべきなり。
このほかにも、古え佐伯部は諸国に多かりき。その後世に郷名として存するもの、丹波・美濃・越後等に見ゆ。仁賢天皇五年、佐伯部売輪の忠死を憐れみ、あまねく諸国に散亡せる佐伯部を求めてこれをその子孫に与え、佐伯造とす。