Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぶどうむもん

武道無門

山本 周五郎

Lisez 武道無門 (ぶどうむもん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 130 caractères · 24 écrans

Aozora Bunko

と思うであろうが、この臆病ではとうてい二百五十石の武士は勤まらぬ、考えるだけでもだめだ、然しこの気持はおまえには分って貰えないかも知れないな」

「よく分ります、わたくしにはよくお察しができます」

「お八重、おまえ、分って呉れるか」

「お側へまいりましてから、もう七十余日になりますもの」

それほどのことが分らなくて妻といえようか、そう云いたげなこわねだった。

「そうか、それではなにも云わぬ、どうか拙者と一緒に岡崎を立退いて呉れ、どんな事をしてもおまえに憂き目はみせぬ、此処を去って、二人に相応わしい新しい暮しを始めよう」

「はい、どのようにも、貴方さまの思召し通りにあそばして下さいませ、八重は旦那さまの妻でございます」お八重はそう云ってから、「けれど、一つだけ伺って置きたいことがございます」と静かに顔をあげて云った、「御退身あそばしたあと、どのような道へお進みあそばすお考えでございましょうか、他家へ御仕官あそばしますか、それとも武士をおやめなされますか」

「武家奉公は拙者には勤まらぬ、誰も知らぬ他国へまいって、八百屋でも魚屋でもして、気安い暮しをしたいのが望みだ」