Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぶどうむもん
武道無門
山本 周五郎
Lisez 武道無門 (ぶどうむもん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 12 130 caractères · 24 écrans
「どういう事でございます」
「拙者の迂濶だった、二の曲輪ですれ違うとき、河原どのについして突き当ってしまったのだ」
事実はそうでなかった。……勘兵衛は去年、江戸表で召抱えられた新参者で、力量武芸ともに抜群の男だったが、少しばかり慢心しているとみえ、岡崎へ来てからも、その傍若無人な振舞いで、家中の人々から嫌われていた。それがいつか小弥太の評判を聴いたのであろう。彼を見る度になにかかにか嘲弄する。此方は諦めきっているので、毎もそ知らぬ顔で受け流していたが、その日は初めから企んでいたとみえ、油断を覘っていきなり向うから突き当ったうえ、退っ引きさせず喧嘩にしてしまったのである。
「拙者はすぐに謝った」と小弥太はなにか呑み込みでもするような調子で続けた、「然し向うの手の方が早かった、相手が悪い、拙者はそれでも我慢していた、ところが河原どのは勘弁しないのだ、色々と雑言を吐いて辱しめるのだ、そして松応寺ヶ原へ来て果し合をしろと云うのだ、……拙者はよくよく考えてみた、けれども」
「御承知をなさいましたのですね」
「他にしようがなかった、どう考えても、ゆかぬことには、武士が立たぬように思えた、それで約束して来た」