Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しまでをかたる

死までを語る

直木 三十五

Lisez 死までを語る (しまでをかたる) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 42 739 caractères · 85 écrans

Aozora Bunko

「困ったなあ」

と、云って、毎日、新聞の就職欄ばかりみていた。

「よしなさいよ」

と、女房に、本気に叱られた事さえあった。

「何うにか成るわ、くよくよしなさんな、こっちが悲しいわ」

と、女房は取上げた新聞をもったまま、快活に云った。その内、一日、保高が

「読売新聞に一つ口があるが」

と、云ってきた。そして

「前田晁氏に逢うて、詳しい話をしてみないか」

と、晁氏の住所を教えてくれた。それで――何処であったか、郊外の晁氏の所へ行くと、二三、簡単な話があって、帰されてしまった。翌日、保高がきて

「君、いけないよ。応接の態度が、記者に適さんのだ、君、格子戸を開けて、首を突込んで、前田さんはと云っただろう」

私は、この時、我慢のならぬ不快さを感じた。その時出てきて、私が首を突込んだのを見たのは、晁氏でなかった。

(晁氏ならとにかく、嬶や女中が何んだ)

と、怒ったのである。

「それがいけないんだね」

「そうかなあ」

この座に、青野季吉が来ていて

「僕を紹介してくれないか」

と云った。青野が、読売へ入ったのは、この時である。そして、とうとう私は、一人だけ取残されてしまった。保高が、気の毒がって