Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんだちどり

死んだ千鳥

吉川 英治

Lisez 死んだ千鳥 (しんだちどり) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 539 caractères · 32 écrans

Aozora Bunko

断念

あわてて、彼女はべつな横丁へ曲がった。足のくろぶしがわくわくして、振向いて見る勇気もなかった。道を廻って、藪づたいに、わが家の台所へ戻って来てから、初めて、

『……あんなよく似た人があるかしら?』

と、呟いて、もいちど藪の中を見廻した。

断念

鴨の肉がわずかに皿に残っている。

もう酒とも呼ばない。

主客三人とも、充分、酔いがまわっている様子で、

『まだ二日あるのだ、何とか工面がつかぬか。ええ、おい平田氏』

伏原半蔵が云うと、連れの庄司隼太という男も、

『高利貸に知辺はないのか。抵当と云うたら、この首で貸せというのだ。その位、押し強く出なければ、金策などは出来るものか。大体、ここの夫婦は、ちとおとなし過ぎる』

と、楊枝で歯をせせりながら云う。

賛五郎は、酔わない振りを努めていたが、笑い声の底に、悪酔している淋しい響きがあった。

『あはははは。まさか、首を抵当に金も貸すまい。――他の御一統には、面目次第もないが、貴公たちから、違約の罪、よろしく詫びておいてくれ』

『残念だなあ』

と、伏原半蔵は長嘆して、

『通し矢の射手に立って、名乗りをあげるからには、各※(二の字点、1-2-22)自信たっぷりだが、おれ達の仲間では、まず今度の名誉は、平田賛五郎に取られるだろうと定評しているのに、その貴公が、金の為に、断念するなどとは、