Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
『ししゃのしょ』
『死者の書』
中谷 宇吉郎
Lisez 『死者の書』 (『ししゃのしょ』) de 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 070 caractères · 3 écrans
遠い大昔、まだ死者が蘇ったり、化身の人が現われたり、目に見えぬ鬼神と人間との間に誓が交されたりした時代。そういう時代は、もう返って来ないであろう。しかしそういう時代への人間のあこがれは、いつの世になっても、全く消え果てるものではなかろう。そういう意味で折口信夫氏の『死者の書』は、いつまでも生命があるもののように思われる。藤原南家の郎女中将姫の伝説を小説化したもの、というよりも長詩と言った方がよいが、あの時代の人のこころが直接に感得されるような気がして、何度読んでも夢はますます美しくなる。
理性と感性との分離もまだ出来ていなかった古代人の心理は、歴史書からはもちろん覗けない。古代を舞台にとった小説も、所詮は近代人の描いた未開人の絵である。古代人のこころは「説明」では現わせない。折口さんのこの書は、古代に関する深い学識をもった優れた詩人、という稀な人がつくった、稀な書であるように、私には感ぜられる。
初めに、滋賀津彦のよみがえりの場合と、郎女の魂呼いの場面とが出て来る。この二節を読んだだけで、もう語部の媼のいた時代の当麻の里に、読者は引き入れられてしまう。