Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さつじんきょうのはなし

殺人狂の話

浜尾 四郎

Lisez 殺人狂の話 (さつじんきょうのはなし) de 浜尾 四郎 (はまおしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 549 caractères · 21 écrans

Aozora Bunko

以上あげたのは皆男の殺人狂だけれども、無論殺人狂は男とは限らぬ。婦人にもたくさんある。ただ婦人が殺人狂である場合は、殺人の方法が男と甚だ違う――即ち相手が大人である場合は多く毒殺が行われるし、そうでない場合は、被害者は抵抗力の少い子供などである。

そういう例の一つとして私はここにジャン・ウエーバーの事件を記したいのだが、予定の紙数では到底つくせそうもないから極く簡単に書いてしまおう。

之はフランスの輿論を甚しく刺激した事件で、一九〇五年以降、ジャン・ウエーバーという女が数人の子供を殺したのだが、之がいつも医師に判らず、彼女は中々捕まらなかった。

いや一度は捕まったのだが、医師が被害者の死を自然死と見たので釈放され、そこで又々子供が殺されはじめたのであった。

最後に、殺人直後を発見されて逮捕され、審判に附せられたが、彼女は全く狂人なる事が認められて、法律上の責任は負わず、病院に入れられたが、そこで不思議な死方をした。

彼女の室で異様なうめきがきこえたので、人々がかけつけて見ると、自分で自分ののどをしめて死んでいたのである。

子供ののどをしめる事が出来ないので、とうとう彼女は自分の首をしめたのだといわれている。