Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さつじんめいろ

殺人迷路

甲賀 三郎

Lisez 殺人迷路 (さつじんめいろ) de 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 6 806 caractères · 14 écrans

Aozora Bunko

星田さんは牧太郎と京子さんの企みに落ちて、浦部家にどんな事が起ったかも知らないで、京子さんと異郷の空で、爛れた生活を送っていました。その間に、牧太郎は父の金をすっかり拐帯しました。その為に姉は自殺し父は狂い死をした事は、みなさんの御承知の事です」

真弓の長い物語りに、津村と村井は恰で悪夢から醒めたように、暫くは茫然としていた。が、やがて漸く気をとり直して、津村が訊き始めた。

「星田が山川牧太郎と云う名で、あなたの家に出入していたんですって」

「ええ、無論父のいない時ですけれども。召使達は星田さんを山川牧太郎だと思っていました」

「そうすると、つまり、山川牧太郎の指紋として、警視庁や検事局に残っているのは実は星田の指紋なんですね」

「そうなんです。ですから一致するのは当然ですわ」

「で、実際に金を持って逃げたのは、真の山川牧太郎だったんですね」

「そうです。ですから山川牧太郎と、それから宮部京子も、私の為には父の仇、姉の仇です。京子さんはその後星田さんの所を逃げて、牧太郎と共同生活をしていました。やはり似た者夫婦とか云って、京子さんには、星田さんのような方より、牧太郎のような男がいいのでしょう。