Classiques japonais avec furigana
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みずのおんな
水の女
折口 信夫
Lisez 水の女 (みずのおんな) de 折口 信夫 (おりくちしのぶ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 18 525 caractères · 38 écrans
神と言うよりも、一段低く見ているようである。みつはのめの社も、阿波出の卜部などから、宮廷の神名の呼び方に馴れて、のめを添えたしかつめらしい称えをとったのであろう。摂津の西境一帯の海岸は、数里にわたって、みぬめの浦(または、みるめ)と称えられていた。ここには売神社があって、みぬめは神の名であった。前に述べた筑後の水沼君の祀った宗像三女神は、天真名井のうけひに現れたのである。だから、禊ぎの神という方面もあったと思う。が、おそらくは、みぬま・宗像は早く習合せられた別神であったらしい。
丹後風土記逸文の「比沼山」のこと。ひちの郷に近いから、山の名も比治山と定められてしもうている。丹波の道主ノ貴が言うのに、ひぬま(氷沼)の……というふうの修飾を置くからと見ると、ひぬまの地名は、古くあったのである。このひぬまも、みぬまの一統なのであった。
第一章に言うたようなことが、この語についても、遠い後代まで行われたらしい。「烏羽玉のわが黒髪は白川の、みつはくむまで老いにけるかな」(大和物語)という檜垣ノ嫗の歌物語も、瑞歯含むだけはわかっても、水は汲むの方が「老いにけるかな」