Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
すいちゅうのきゅうでん
水中の宮殿
野村 胡堂
Lisez 水中の宮殿 (すいちゅうのきゅうでん) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 26 533 caractères · 52 écrans
唐崎荘之介とその秘書杉村、ロイド眼鏡の釣男などは、どこへ行ったか一日姿を見せず、一関の写真屋も、日の暮れるまで引きのばしの写真を届けてくれません。
「どうしたんでしょうね、お兄様」
そんなことを言っているところへ、隧道の入口を見張らせていた男が飛んで来て、
「隧道の中へ誰か入ったようです、私と交代で見張っていた男が、入口で目を廻していますよ」
青い顔をして報告します。
「それッ」
と隧道の入口へ行って見ると、成程一人の男が、重い物で頭をやられたらしく、二、三人の仲間に介抱されて、まだ悪心地に横たわっております。
「僕は中を見て来る、二人はここにいるがいい、危いから」
健一は燿子と綾子にそう言って隧道の中へ飛込むと、
「大丈夫よ、入口に、こんなに大勢いるんだもの」
二人の少女も続いて入ります。
隧道がつきて、地下の広場へ一足踏込むと、
「オヤ?」
健一は立止りました。
「何? お兄様」
「毒瓦斯の匂いだ、危いっ、引返せッ」
二少女を小脇に掻込んだ健一、摺剥や瘤を拵えるのも構わず、盲滅法に隧道の入口に引返しました。
「あれが毒瓦斯? お兄様」
「あ、間違いもなく毒瓦斯だ、あの匂は学校の実験室で何べんも嗅いで知っている」