Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かわあかり

河明り

岡本 かの子

Lisez 河明り (かわあかり) de 岡本 かの子 (おかもとかのこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 49 244 caractères · 98 écrans

Aozora Bunko

その男は始終船に乗って海上に勤め、そして娘は店で老主人の代りに、手別けして働いている。娘は簡潔に家の事情をここまで話した。そして、その船貿易を主張する店のもののことに就いて、なおこう云って私の意見を訊いた。

「その男の水の上の好きなことと申しましたら、まるで海亀か獺のような男でございます。陸へ上って一日もするともう頭が痛くなると申すのでございます。あなたさまは物をお書きになって、いろいろお調べでございましょうが、そんな性質の人間もあるのでございましょうか」

と云ったが、すぐ気を変えて、「まあ、お仕事始めのお邪魔をいたしまして、またいずれお暇のとき、ゆっくりお話を承りとうございますわ」と、火鉢の火の灰を払って炭をつぎ、鉄瓶へ水を注し足してから、爽やかな足取りで出て行った。

爛漫と咲き溢れている花の華麗。

竹を割った中身があまりに洞すぎる寂しさ。

こんな二つの矛盾を、一人の娘が備えていることが、私の気になって来たし、この娘の快活の中に心がかりであるらしいその店員との関係も、考えられた。

私は何だか来てしまって見ると、期待したほどの慾も起らない河面の景色を、それでも好奇心で障子を開けてみた。