Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふぐ
河豚
吉川 英治
Lisez 河豚 (ふぐ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 411 caractères · 7 écrans
やがて、提げて来たのを見ると、木箱とブリキのハンダ付で三重に密閉され、その間は氷詰になっている。聞けば、知人の贈り物で下ノ関から着いたばかりだとある。春菊や浅葱や卸しものまで、美術的に詰めてあるのだ。これなら食べると、ちょうどよい来客も入れ、五、六人して取りかかると、野菜物が先から付いて来ただけの分では足らない。そこで、女中を八百屋に走らせると、春菊はあったが、浅葱になると、まるで駄目だ、いわゆる分茎という似て非なるもので、特有の香がないし、あの細かに刻んだこぐち切の葉の粒を糸切歯でかむ時のピリとした薄い刺戟もない。
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こまるのは、これからの冬、河豚を一夕やると癖になることだ。雪もようになると河豚を思う、灯ともし頃になると河豚が恋しくなる。河豚マニアは、佐久間とか、大隈とか、福屋とかああいう一流河豚屋の余りに潔癖すぎた物では、食べたような気がしないとさえ云って、場末の怪しげな安値いおでんや兼業の河豚屋などへ首をつッ込み、近海もののトラ河豚の水っぽいのを食べて、帰り途に、中風のなりかかりみたいに、唇を痙攣させて欣んでいる連中もある。