Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
りゅうこうさっかのし
流行作家の死
野村 胡堂
Lisez 流行作家の死 (りゅうこうさっかのし) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 13 876 caractères · 28 écrans
「そう言えばそうだ」
「立花秀子はあれでも職業婦人だから、昼は大抵『愛の友社』に居るだろう」
「行こうよ、勇」
二人が有名な「愛の友社」へ行ったのは、昼を少し過ぎて居ました。昼食をすませた連中は大抵出かけた後ですが「愛の友社」に籍を置く立花秀子は、隅っこの椅子でお茶を啜って居りました。
「立花さん、暫らく」と左り気なく千種十次郎。
「あっ、千種さん、早坂さんも御一緒」
「この間は嫌なことでしたネ」
「え、全く嫌になって仕舞いましたワ、小栗さんが自殺したからって、私まで引合に出さなくてもいいでしょう。私と小栗と何んの関係があるものですか」
「全く、災難でしたね、まア過ぎた事だ、あきらめが肝心ですよ。ところで立花さん、今日は付合って頂けませんかしら?」
「え、招ばれて上げても宜いワ、だけど、何んにも食べられはしませんよ」
「まだ胸が一杯でしょう――」
「あら、千種さん、そんな事を言っちゃイヤ、ね早坂さん」
「僕の腹なら空っぽですよ」
「マア、何んて間抜けな調子でしょう。だけど、私は、早坂さんのその生一本なところが好きよ」
立花秀子は、そう言い乍ら、二人の中へ席を移しました。