Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うかぶひこうとう

浮かぶ飛行島

海野 十三

Lisez 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 009 caractères · 249 écrans

Aozora Bunko

只今艦橋は豪雨と烈風にさらされ、全然遠方の監視ができません」

「そうか。苦しいだろうが、大いに頑張ってくれ。なにか見えたらすぐ知らせよ」

「はっ、畏まりました」

それから十分ほど過ぎた。

雨脚が急に衰え、雲が高くなったようである。

艦橋に立つ入野一等兵曹は、行手にあたって、ほの明るい光のかたまりを見出した。夜光の羅針儀の蓋をとってみると、その光物は正に西南西の線上にあった。

「おお、あれこそ飛行島にちがいない」

入野は直ちに電話機をとって、

「艦長へ報告、西南西にあたって、光を放っているものが見えます」

「見えたか。よし、見失わぬように監視をつづけていよ」

「はい、承知いたしました」

電話が切れると間もなく、艦橋の下の昇降口があいて、そこから艦長の丸顔が現れた。あとには先任将校が続いてのぼってくる。狭い艦橋の上は、芋を洗うようにお互の体がぶつかった。

「おお、あれだな」

と艦長水原少佐が、入野のところへよってきて、白い手袋をはめた手をあげた。

「そうであります。望遠鏡でみますと、飛行島の甲板上に点っている灯が点々と見えます」

「そうか。まだ気がつかないのか、一向警戒をしている様子が見えないね。