Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Lisez 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 009 caractères · 249 écrans
そのため上甲板は大騒ぎとなった。
警鐘が乱打される。消火班は、日本の飛行機が焼夷弾を落したのかと勘ちがいして、かけつける。
ところが近よってみると、そこら一面に、石油がまいてあって、それが炎々と燃えあがっているのであった。
「誰だい、こんなところに油なんかこぼしていったのは」
と消しにかかった。するとまた別なところに、三箇所、同じように三角形に燃えだしたのであった。
「あれ、変だぞ」
「これじゃ、日本の飛行機に飛行島の所在を知らせるようなものじゃないか」
「ひょっとすると、スパイの仕業かもしれないぞ」
「なに、スパイ?」
スパイという声に、騒ぎはいよいよ大きくなっていった。
その最中に、突然、飛行島上から、数条の照空灯が、暗い大空に向け、ぱぱーっと竜のようにのぼっていった。
「あっ、敵機だ」
「どこだ」
「あれあれ、あそこだ」
「おや、なにか黒いものを落したぞ」
その時、
だだだーん、だだん、だだだーん。
突如として鼓膜をつんざくような烈しい砲声が起った。高射砲が飛行機めがけて火蓋を切ったのだ。
だだだん、がんがんがん。
あっちからもこっちからも、高射砲は砲弾を撃ちあげた。