Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うかぶひこうとう
浮かぶ飛行島
海野 十三
Lisez 浮かぶ飛行島 (うかぶひこうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 124 009 caractères · 249 écrans
――この次は、飛行島をヨコハマの岸壁につけたときに、乾杯しようや」
「ああそれがいい。愉快愉快」
士官酒場は、すっかりお祭騒になってしまった。
濡れる二勇士
「おい杉田、どうだ、傷痕は痛むか」
飛行島の縁の下ともいうべき組立鉄骨の間で、声がした。
あたりは真暗で、人の輪郭も見えない。ひゅうひゅうと鉄骨の間をぬってくる烈風の響、ざざざーっと支柱を匐いのぼる激浪の音に、応える人の声はもみ消されて聞えない。
「そんな弱気を出してはいかんじゃないか。いや、俺のことなぞ心配しないでいい」
「でありますが――でありますが、上官の足手まといになる杉田であります。杉田は早く死んでしまいたいのです。私が死ねば、上官は、それこそ何事にもわざわいされずに、思いきって奮闘できるのであります。ああ私は、上官に大迷惑をかけるために、ついてまいったようなものです。ざ、残念この上もありません」
わーっと男泣きに泣く声が、風の間に聞えた。二人の会話は、ちょっと杜絶えたが、
「ああ、もう何もいうな、杉田。川上は、そんなことをなんとも思っちゃいないぞ。敵と闘って、名誉の戦傷を負った貴様じゃないか。